プライバシーを尊重しながら程よい距離感の二世帯住宅
昭和5年に建てられたというK様のお住まいは現在まで外壁や設備機器などを直しながら暮らされていたそうです。関節痛のあるお母様の暮らしをスムーズにしたいというご希望から、段差や間取りの改善の他、寒さ・耐震の補強などを併せてリフォームを決意。
築年数のことからリフォームではなく、建て替えにしては。という声もあったそうですが、現在の敷地や建築制限と昔からある思い出深い建材などを残しておきたい。という想いからリフォームを選ばれました。
【Before】
【After】
築80年というお住まいは、現在の耐震基準からはほど遠い建物であったので、土台・柱など活かせるものは残しましたが、コンクリートで新たに布基礎を施工し、梁や柱のほとんどは新しく施工しました。
屋根は玄関前に落ちる雪を防ぎたいというご希望から、前面は無落雪屋根に変更。家の後ろ側は落雪屋根にしました。寒さ対策として、床下・壁・屋根裏に断熱材を施し、窓はすべて複層ガラスに交換しています。
リビングから開口部を広くしたダイニングキッチンとユーティリティ、浴室、トイレはバリアフリーかつ一直線の動線に。
【ユーティリティ】
浴室の入り口も間口を広くとれる3枚引戸に変更。ユーティリティの面積も広くなりました。
【リビング】
入口はお母様の出入りがスムーズになるようセンサー付の自動ドアに。
【ダイニングキッチン】
LDKが一体化して使えるように最大限大きくした開口部。
【トイレ】
車イスでも余裕の広さです。
【Before】
【After】
以前からある和室の天井材は残したい。ということから格子の飾り天井を設けた和室。立派な欄間は残し、長押なども洗いをして元通りに施工しています。